名古屋市瑞穂区片坂町の戸建てにて、トイレ改装施工事例のご紹介です。
86歳のお施主様が脳梗塞で倒れられたので、バリアフリー&最新式のトイレに改装しました。安全に用が足せるようになり、明るくなって暖かい空間になったととても喜んでいただけました。
TOTO ネオレストRH2W(ホワイト)+レストルームドレッサー:コンフォートシリーズ(ミディアムウッドN)
YKKAP 内窓プラマードU FIX窓(ナチュラル色)
東リ バスナリアルデザイン:BNR3401
以前のトイレは和式でした。タイル貼りなので、冬の時期はとても寒かったそうです。
新しく洋便器に交換し、お母さんが使いやすいように手洗いも付けました。床も壁もホワイト系になりとても明るくなりました!
壁は腰上はRC壁に塗装、腰下はタイルでした。段差があるのと、下地がコンクリートなので新しく作る壁の仕上げが難しいです。窓は内倒し窓というタイプでした。
壁は木の下地などを作ると部屋の内法が狭くなるおで、今回は浴室リメイク用のバスフィットパネルという3ミリ厚の素材を使用しました。
窓はYKKAPさんのマドリモを採用。今回は寸法的にもFIX窓しか付きませんでしたが、換気より断熱を重視しました。
奥の右側の四角い出っ張りは、2階のトイレの配管パイプスペースです。この凸凹をどのように平らにするかを悩みました・・・。
洋便器の後ろは平らな壁の方が収まりも良いですし、掃除もしやすいので、凹んだ場所に収納ボックスを造作しました。
凹んだ場所にすっぽりと蓋付きの収納が収まっています。
蓋を開けると中にトイレットペーパーや芳香剤の予備などが収納できるようになっています。
入口はドアでしたが、お母様が開けやすいように引き戸にします。階段下の高さがありましたので、収納を壊して引き戸の引き込みを作ります。
入口の段差も怖い!
廊下との段差をなくしてバリアフリーでトイレに入れるようにします。
収納スペースはなくなりましたが、引き戸が綺麗に納まりました。収納は空いたスペースに、ホームセンターで棚を買ってきて利用することになりました。
引き戸を開けるとこんな感じになります。床も段差見切りを入れてバリアフリーになりました。床材もバスリメイクで使用している滑り止めのある3.5㎜厚のバスナリアルデザインを使用しました。
今回は換気扇も交換しましたが、以前の物は新築当時の物でした。44年前の物が現在でも動いていました。換気扇などは付けたり消したりするより、動かしたままの方が長持ちします。それを証明したような事例ですね。
既設の換気扇の品番から代替え品をメーカーさんで調べてもらって、新しい機種を取り付けました。
いくつもの問題点も、調査や創意工夫で解決できます!
今回は新築後44年間使用していた和便器を洋便器に交換する工事でした。脳梗塞の影響で手足が少し不自由になられた高齢のお母様のためにバリアフリーと安全に用が足せるようにご提案いたしました。今回の工事のポイントは ①リフォームするにあたりトイレ内の寒さを押さえるために床下に断熱材を入れた ②窓からの冷気を押さえる為、窓が開かなくなっても内窓を入れた(換気は換気扇で行う) ③トイレ内の内法を狭くしたくないので、パネルを既存の壁とタイルに直接貼り付けた(木下地を作ってクロスを貼っていたら約5cm壁が狭くなります)タイルと壁の段差には5.5㎜のベニヤを下地に入れた。 ④パイプスペースのデットスペースに収納庫を作って便器裏の壁面をそろえた(そのまま便器を納めたら、デットスペースの掃除も大変になる) ⑤ドアから引き戸にするために階段下収納を犠牲にした etc
壁パネルは掃除も楽なので、逆にお客様には喜んでいただけました。ただし、クロスよりは高額になるので採用の際にはお気を付けください。